シネマチャート 週刊文春 掲載記事

前人未踏の「巨大な壁」に挑む3人の登山家

MERU/メルー (米)

©2015 Meru Films LLC All Rights Reserved.

〈解説〉

2008年10月、著名な登山家のコンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人は、ヒマラヤ山脈メルー峰の“シャークスフィン”に挑戦した。6500メートルにそびえるビッグウォールは、過去30年間、誰も登頂に成功していない世界最難関ルートだ。登山は7日間の予定だったが、猛吹雪に4日間も足止めされたことが原因で、頂上まであと100メートルという地点で失敗に終わる。3年後、3人は苦難を乗り越え再びメルー峰に挑む。チンとオズタークが撮影した臨場感あふれる映像と、関係者インタビューから成るドキュメンタリー。チンと妻のエリザベス・C・バサヒリィが共同で監督した。2015年のサンダンス映画祭で「観客賞」を受賞。91分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆ 自然が造った異様な岩壁に挑む不屈のクライマーたちの姿に息を呑む。一体どうやって撮ったのか?目が釘付けの91分間。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆ クライミングにまるで疎い私だが、「雪崩の先端」や「塹壕足」の実態がわかったのは映画のおかげだ。心の折れ方もリアル。

斎藤綾子(作家)

★★★★★ 魂を抜かれそうな美しい映像と、命を奪われて当然の光景。生き抜く奇跡に魅せられた男たちの雄姿を絶対に大画面で。

森直人(映画評論家)

★★★★☆ 思索が想像以上に潜っていく。「本能の壊れた動物」というフレーズを想い出す人間考察。証言も映像も強い吸引力がある。

洞口依子(女優)

★★★★☆ アルピニズム中毒の枠から飛び出た登山家達が追う「夢」。標高6250mからの絶景を捉えた映像は観る者を覚醒させる迫力。

もう最高! ぜひ見て!! ★★★★★
一食ぬいても、ぜひ! ★★★★☆
料金の価値は有り。 ★★★☆☆
暇だったら……。 ★★☆☆☆
損するゾ、きっと。 ★☆☆☆☆

「MERU/メルー」

2016年12月31日(土)より、新宿ピカデリー/丸の内ピカデリー/109シネマズ二子玉川ほか全国順次ロードショー
監督:ジミー・チン、エリザベス・C・バサヒリィ
http://meru-movie.jp/

この記事の掲載号

2017年1月5日・12日新年特大号
2017年1月5日・12日新年特大号
小池百合子のブラックボックス
2016年12月28日 発売 / 特別定価440円(税込)

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