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42歳でチャンピオンチームへ
上原浩治が「求められる理由」

今季はセットアッパーとして18ホールドを記録
Photo:Kyodo

 ボストン・レッドソックスからFAとなっていた上原浩治投手がシカゴ・カブスと年俸450万ドル(約5億1700万円)で1年契約した。来季開幕直後に42歳。年齢に関する質問に本人は「もう、うんざりですわ」とボヤいているというが、42歳でなおワールドシリーズを制したチームに迎えられるのは、並大抵のことではない。

「昨季と今季はレッドソックスと年俸900万ドル(10億300万円)の2年契約だったので、実質半減ですが、40歳を超えたセットアッパーが前年と同額では契約できないことは本人も承知。年齢的なリスクを考えれば、カブスと交わした契約はたぶん、MAXな条件ですよ」(メジャー担当記者)

 日本時代の上原のストレートは150キロ出ていたが、今は140キロそこそこ。にもかかわらず今オフには、少なくとも6球団が興味を示した。ベテラン記者は、その“武器”をこう語る。

「上原のスプリット、日本でいうフォークボールは、コントロールもキレもメジャーでトップクラスです。だからストレートのスピードはなくても、三振がとれる」

 今季の奪三振率12.06は、40イニング以上投げた投手としてはリーグ9位だ。

「“ストライク・スロワー”という言葉があります。上原が正にそれで、ストライクを取る能力が高い。コントロールが良いのはもちろん、駆け引きができて、空振りが取れて、ストライク率が非常に高い。だから需要があるんです」(前出・メジャー担当記者)

 スポーツ紙デスクは「メジャーに行ったことが選手寿命を延ばした」と見ている。

「“中継ぎ降格”という表現に対して、『降格じゃないでしょ』と主張したことがありました。先発、中継ぎ、抑えと全て経験し、『(それぞれの立場の)気持ちが分かるから』、と。巨人時代は先発にこだわりがあって、抑えをやらされたときは不満そうでした。メジャーでも先発で結果が出ずリリーフに。そこで本当の意味で転向を受け入れたことが今に繋がっていると思いますね」

 上原は、来春のWBCを戦う侍ジャパンの抑え候補としても名前が挙がっている。本人は「条件が整えば」と出場に前向きだったが、所属先が決まったことで、ハードルは越えた。筋金入りの“雑草魂”は、侍ジャパンの救世主となるか。

「週刊文春」編集部

この記事の掲載号

2016年12月22日号
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2016年12月15日 発売 / 定価400円(税込)
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