不肖・宮嶋のオラオラ日記 WEBオリジナル記事

大飯原発に雨が降る

文・写真宮嶋 茂樹 プロフィール

みやじま しげき/1961年5月生まれ。兵庫県明石市出身。日本大学芸術学部写真学科卒業。幼少の頃のあだ名は「明石の火打ち石」。通称「不肖・宮嶋」。自称は「写真界のハリソン・フォード」改め、「写真界のジョージ・クルーニー」(年齢が同じやから)。写真週刊誌の専属カメラマンを経てフリーの報道カメラマンに。主に、修羅場を好むが負傷が絶えず、負傷・宮嶋と呼ばれていたものが、不肖・宮嶋に転じたという説もある。第2回雑誌ジャーナリズム賞、第4回日藝賞を受賞するも世界的ビッグタイトルには未だ恵まれず、そこが宮嶋の限界と揶揄されている。本人は「50歳引退宣言」を撤回し、新米カメラマンの頭を蹴落とすことを生きがいに55歳まで現役を続けると宣言し直している。

なお、著書は40冊以上。売れ行きは、そのほとんどが採算ラインをやや上回る程度。最新刊は東日本大震災の記録である「再起」(KKベストセラーズ)、「不肖・宮嶋のビビリアンナイト」(祥伝社)。文藝春秋からも6冊の刊行物があるが、なぜかすべて絶版。もちろん、刊行予定もない。

 不肖・宮嶋、先週に引き続き、実家の明石から福井県大飯郡に出撃である。

 福島の原発の事故を契機に、日本中の原子炉の火が消えていたが、2カ月ぶりに、関西電力大飯原発3号機が再稼働を始めた。

 どうしてこの時期なのか、なぜ、危険度が高いと言われている大飯原発なのか。そもそも再稼働がないと、この夏、大阪は本当に大停電に陥ってしまうのか。

 そのいずれにも、確たる回答を得ることもないまま、大飯原発の再稼働によって、日本人は原発と恒常的に生きることを決めたのである。他ならぬ日本国民が民主的に選んだ民主党政権によって、その選択はなされたのである。

福井県大島半島先端に大飯原発がある。うっそうとした森の中に原子炉建屋のドームがのぞく。

 不肖・宮嶋、日本の原発の是非をこの日記ではあえて問わない。

 もっとも、これだけ地震の多い日本列島で、いったん暴走を始めたら人類のいかなる英知をもってしても阻止できない原発など、ないにこしたことはないと思っている。

 と同時に、再稼働無くして、今夏の電力不足をどうするつもりなのかという疑念も強い。

【次ページ】 大阪は大規模な停電を経験していない

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