スポーツ 週刊文春 掲載記事
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開幕8戦で無得点が5試合
巨人“歴史的貧打”の背景

原監督に打つ手はあるか? Photo:Kyodo

 平成24年4月7日、5連敗を喫した巨人が「貧打」でプロ野球界に名を残すことになった。開幕からの8試合で5度も完封負けしたのは、プロ野球史上初という屈辱の記録。それだけではない。8戦消化時点で奪った得点が8点しかないのはプロ野球ワースト2位タイで、セ・リーグ初。3戦連続完封負けと31イニング連続無得点は、球団ワースト・タイ。不名誉な記録のオンパレードなのだ。

「ヤクルトの石川投手に9回一死までノーヒットノーランに抑えられた開幕戦が、今季の巨人打線を象徴している」

 とベテラン野球記者は言う。

「石川はただ低目に丁寧に投げていただけなのに、まったく打つことができなかった。今年から導入された予告先発で誰が投げるのか分かるのに“予習下手”なんですよ。試験範囲が決まっているテストで赤点取るようなものです。一方で、相手にはしっかり研究され、オープン戦で結構打ってたボウカーは見事に打てなくなっている(4月9日現在、打率0割6分5厘。8日からスタメン落ち)のだから情けない」(同前)

 この惨状で俄然注目を集めているのが今季からチームに設置された「戦略室」だ。これは去年から導入された“飛ばない統一球”の影響をもろに受け、打撃成績が急落した巨人が、かつて一世を風靡した野村IDの薫陶を受けた橋上秀樹氏を戦略コーチとして招き、そのノウハウを活用するために作ったものだ。しかし、その戦略室が機能していないという。

「発案者がオフに騒動を起こして辞めた清武前代表だから、“鬼っ子”状態になっています(笑)。そもそも能力もプライドも高い巨人の打者には頭を使い、データを活かすという文化がない上に、清武さんと対立していた経緯から、原監督には戦略室を活用する気がないんです」(スポーツ紙デスク)

 清武前代表に関しては、「そもそも捕手出身で、終身打率が2割3分台の村田を打撃コーチにしたのがおかしい、とコーチ人事に対する批判も出ている」(同前)という。

 こうして開幕からの8試合だけで借金が6まで膨らんだ原巨人。巨人が借金6から優勝した例は過去に1度(08年)しかなく、借金7以上からの逆転優勝はない。大丈夫か、巨人。

「週刊文春」編集部

※この記事の公開期間は、2015年04月11日までです。

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2012年4月19日号
2012年4月19日号
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2012年4月12日 発売 / 定価380円(税込)
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